防災対策 病院等(養護老人ホーム等介護施設はこれに準ずる)

防災対策は、共通的には法制、組織、計画、マニュアル、訓練等があるほか、特殊な立場では行政、企業、病院等及び個人の立場での対策がある。ここでは、ホームページの他の項との重複を避けるため、計画、マニュアル、訓練の細部については省略する。

防災対策 病院等(養護老人ホーム等介護施設はこれに準ずる)

病院は、疾病や疾患に対し医療を提供するとともに病人を収容する機能を持っている。大規模な国公立病院は災害時に拠点病院に指定され、重篤救急救命患者の救命医療、医療救護チームの派遣、地域の医療機関への応急用資機材貸し出し等を行う場合がある。
病院の多くは以下の特徴をもっている。

① 人的要素

・医師は専門分野を持ち各々が権限とプライドを持っている。

・病院には、医師、看護師、放射線技師、職員等様々な立場の人がおり、一方患者数からみると、患者ひとり当たりの人数は少ない場合が多い。

・病院は、日中入院患者のほか、通院患者、お見舞など多くの人が集まり混雑する。

・患者には、重篤な患者、軽度の患者など自立歩行可能な方と困難な方が存在する。

② 物的要素

・小型簡単な機材からMRIのような本格的で大型の機材まで様々である。

・電気、水が不可欠な医療器財も存在する。

③ 施設要素

・病棟等は小部屋、大部屋等様々であり、多くの場合、部屋単位で仕切られている。

・大規模な病院は近代化され高層ビル様式になっており、エレベーター、通信連絡手段、電気、水等インフラが不可欠になっている。


こうした状況を踏まえて留意する事項は以下のとおりである。

① 防災計画の作成、その普及教育と防災訓練等による院内組織横断的な防災認識の統一

② 患者の病状に応ずる避難(特に重篤な患者)と病院側の避難態勢の徹底

③ 患者と一般見舞者との区別及び対象別避難誘導要領の徹底

④ 病院内インフラの整備と代替手段の確保(非常用通信装置、非常用発電機、予備水、階段等)

⑤  備品・資機材の倒壊防止及び転倒防止・移動防止措置

⑥ 備蓄特に食料、飲料水、医薬品等の所要量の確保